top of page
publicdomainq-0031210uzp.jpg

晴れた冬の昼は、暖めた空気で床暖房

冬の朝、日射があり棟温が28度以上になると、
取り込みファンがまわります。

軒下から金属屋根の隙間を通って
暖められた空気が、取り込まれていきます。

空気は、立下りダクトを通して床下へ送られると
基礎コンクリートに蓄熱をします。
また床材や壁材、天井材、家具も
ゆっくりと暖められていきます。

午後になり棟温が25度以下まで下がってくると、自動でファンの回転は止まり、ダンパー板は屋内
側を閉じて、屋内または床下の熱が外に逃げるのをふせぎます。

やがて床一面に広がった暖かい空気(温風)は、
夕方さらに室温が下がり始めるとともに、床吹き
出し口からゆっくりと室内へ放出され、
だんだんと家じゅうに行き渡り建物全体を自然の
陽だまりのように満たしていきます。

床下に蓄熱して、床暖房。
夕方近くになると自然放出。床下基礎コンクリートの
「一度暖められると冷めにくい」という性質を
うまく利用して蓄熱します。

夏は空気の熱でお湯を採って、不要な熱は排気する

お湯採りの後の不要な熱気は、すべて「屋根上」で排気。
”夏に小屋裏が暑くなってしまう”という欠点を解消しました。
真夏でも居室と同じように多目的に使用できます。

お湯採り(オプション品)

夏はお湯採りと循環、冬は暖房と、
季節に応じて異なる運転をしています。

切り替え操作も、ボタンひとつで
自動運転のためどなたでも簡単に行えます。

こちらは壁に設置される制御盤です
(縦横12センチほどの小さなサイズです)

屋根チャンバーに取り付けた“お湯採りコイル”(※排気運転の仕組み図参照)
の中の不凍液が、熱風であたためられながら循環し、貯湯槽(貯湯タンク)
内の水を温めてお湯を採ります。

“循環運転”(※後述あり)と同時運転が可能なので、屋根上でお湯を採りながら、室内は空気循環で快適に過ごせます。

30℃から50℃のお湯が十分採れます。シャワーや炊事洗濯などに利用して、
光熱費を節約出来ます。

条件が揃えば、夏に限らず、春先から秋口までお湯採りは可能です。
(※冬はなるべく床暖房を優先してください)

夏の夜も涼しくすごす

夜になって温度が下がると、金属屋根は空へ向かって熱を奪われ、冷やされていきます。

このことを「放射冷却」現象といい、
雲がなく風が弱い夜ほど効果は上がります。

こうして屋根下で冷えた空気を建物に取り込み
採涼するのです。
木陰で休むときのような自然の涼しさで、
網戸のまま就寝するのは抵抗があるという方にもいいのではないでしょうか。

また床下のコンクリートはいったん冷やされると暖まりにくい性質をもっているため、冷たさは
持続します。(冬の温風取入と同様です)

夜の間、ずっと外に停めて置いた車が、夜露で濡れる現象。
この気温の変化による現象を建物にいかす知恵です。
日没後に冷えた金属屋根下の冷気を室内へ取り込みます。

補助暖房・冷気は循環して、室温を均一に保つ

例えば、部屋のエアコンで冷房を選んで
循環運転させると、エアコンの涼しさを
床下から家中にまで広げることが出来ます。
同様に、ストーブを焚いて循環運転すれば、
ストーブの熱を家中に渡らせることが出来ます。

また屋根上で自然排気・お湯採りをしてるのと
同時に、室内では循環運転が出来ます。

高い位置にリターン口を設け、循環運転を選ぶと、一階の空気をリターン口へ
引っ張りあげて、床下へ戻し循環させて、家中の温度を均一にすることが出来ます。

暖房を選ぶと、自動的に循環運転になります。
冬の日中の温風取り入れ時、夏の夜間の涼風取り入れ時以外は
いつでも好きなときに循環運転ができます。

bottom of page